小野のふるさと
日記『小野のふるさと』
真澄31歳の時、天明5(1785)年、1月初めから4月末日までの日記。
『秋田のかりね』に続く日記で、この2冊が初期の秋田滞在記である。
前年の初冬から滞在した湯沢市柳田の草薙家を拠点にし、湯沢城下の山田家、岩崎の石川家に頻繁に滞在して近郊を廻った。
雪深き時節から雪解けになるまでの民俗、風習を記した。
小野小町の旧跡を訪ね、小町に関する伝承を記した。院内鉱山を訪れた。
文献
原典:
菅江真澄「小野のふるさと」(大館市立栗盛記念図書館所蔵)
翻刻本:
内田武志・宮本常一編集『菅江真澄全集』第一巻(未来社)
現代訳(1):
内田武志・宮本常一編集『菅江真澄遊覧記』第一巻(東洋文庫)
現代訳(2):
細川純子「註釈『小野のふるさと』」(『真澄学』第三巻)